「猫ファースト」と「工夫するDIY」。植物と愛猫が心地よく暮らす家 DATE : 2026.10.22
LIFESTYLE

「猫ファースト」と「工夫するDIY」。植物と愛猫が心地よく暮らす家

都内でご夫婦と2匹の猫と暮らすこのやさん。
昔からの「好き」である植物やDIYを活かした、猫と安全に暮らせる心地よい空間が広がります。植物のことや賃貸での住まいづくりについてお話を伺いました。
名前:このやさん
職業:フリーランス
Instagram:https://www.instagram.com/konoya_nekotokusa/

空間づくりと「猫ファースト」なDIY

ー まず始めに、こちらに住まわれてどのくらいになるんですか?

このやさん: もうすぐ3年になります。

ー お部屋に入ってすぐ、猫ちゃんには楽しい空間が広がっていますね。猫ちゃんをお迎えされたのは、このお家に引っ越してからですか?

このやさん: はい。妻の実家に子猫が住み着いていて、冬を超える前に我が家に迎えようとなったのがきっかけです。
それで大急ぎでペット可の物件を探しました。条件に合う場所がトントン拍子で見つかって、即決しました。

ー 猫ちゃんのキャットウォークなどはご自身でDIYされているんですか?

このやさん: そうですね。もともとDIYが好きで、前の家から使っていた家具を持ってきてこの部屋に合うように作り直したり、新しく作ったりしています。家具類は、作れるものはほぼ自分で作りました。

ー キャットタワーやキッチンの柵もご自身で……?

このやさん: はい、作りました。知識があったわけではないんですが、楽しく作っていたらこうなりました(笑)。特にキッチンの柵はすごく気に入っています。自分たちはキッチンに猫を入れたくない派なので。玄関からの脱走防止の扉に加えてこの柵があることで、すごく安心感があります。

手に届かないスペースや、猫が入れないスペースをちゃんと仕切ることで、猫にとって少し危険な植物(サトイモ科の観葉植物など)をその奥に置くこともできるので。

キッチン側にアグラオネマを飾って猫ちゃんの誤食防止に。

好きが高じて園芸店スタッフへ。加速した植物への情熱

ー 以前は園芸店のスタッフをされていたとのことですが、いつくらいから植物に興味を持ったのですか?

このやさん: 元を辿れば、自然豊かな環境で育ったことが始まりですね。大学で上京したタイミングで周りに植物がなくなったからか、一鉢買って育て始めたんです。そこからずっと何かしら育てていて、本格的にいっぱい置きたいなと思い始めたのが8年ほど前。園芸店で働き始めたのが6年くらい前ですね。

このやさん: 植物に携わる仕事がしたいなと思っていたので、最初は観葉植物の販売スタッフからスタートして、そのあとECや広報を担当していました。

ー お部屋には植物が何株くらいあるんですか?

このやさん: 別の部屋に養生中の株もあるので、それを合わせて100弱かなと。園芸店で働くことで知識だけではなくて量も一気に加速しましたね。

愛猫との出会いと「植物選び」の大転換

ー 植物を選ぶときの基準などはありますか?また猫ちゃんをお迎えしてからの変化をお聞かせください。

このやさん: 一番の基準は「猫との相性」ですね。猫への安全性を文献でしっかり調べて、安全だと確認できたものを選ぶのがマストです。その次に「ずぼらな自分でも育てられる丈夫さ」。僕自身がズボラなところがあるので、丈夫な種類が多いです。
アジアンタムだけは例外で、ちょっと僕には難しかったので妻が専属で管理してくれています(笑)。見た目は緑が濃くて、緑緑しいものが好きですね。

ー 植物がたくさんあるお部屋に猫ちゃんを迎えるとなると、大変だったのでは……?

このやさん: 正直、猫に害がある植物を弾いていくと「ほとんどダメじゃん!」ってなりました(笑)。思い通りにいかないこともあります。

そこからは手持ちの植物を譲ったり手放したり、置く部屋を変えたりとガラッと変わりましたね。サトイモ科やユーフォルビアにも好きな種類はありましたが、それらも選択肢から外して、今は安全性が確認できているものを中心に揃えています。

ー 猫ちゃんのためにそこまで徹底されているのは素晴らしいですね。

このやさん: 暮らしの優先順位は、やっぱり「猫ファースト」ですね。妻もかなり慎重派なので、情報源をいくつも確認して、納得できた安全なものだけを置くようにしています。

いかに楽に管理するか。工夫が詰まった水やりと環境づくり

ー 100株近くあると日頃のお世話も大変そうですが、普段の管理はどうされているんですか?

このやさん: 「植物に良い環境を作る」ことと「いかに楽に管理できるか」で頭をフル回転させて工夫しています。室内はどうしても光が足りないので、LEDライトをたくさん取り付けて光を補光したり、サーキュレーターを複数台回して風通しを良くしています。

このやさん: 水やりに関しては、大きな鉢用に台を自作しました。台の下に受け皿を忍ばせておけば、直接その場で水をあげられるんです。ハンギングの植物は、お風呂場に運んでシャワーで一気に水やりをすることもあります。

DIYした台は下に水を排水できるのでそのまま水やりもできる仕組み。左奥のスタンドも自作

ー 自作の台まで。とても便利そうです。 道具やレイアウトの工夫で、管理のハードルを下げているんですね。

このやさん: そうですね。例えば鉢スタンドも自作なんですが、市販品は脚が細くて猫が倒してしまうリスクがあったので、足を太くして安定感を高めました。
目線より高い位置に置くか、台に乗せるようにしてからトラブルは激減しましたね。スタンドやハンギングを使って「猫の目線より上の位置」に配置することを意識しています。

ー 猫ちゃんがケガをしないための配慮が随所にあることが伝わります。猫ちゃんと暮らす中で、ヒヤッとした失敗談などはありますか。

このやさん: 猫を迎えるにあたって、猫に安全なシンボルツリーを買おうと意気込んで大きなエバーフレッシュを買ったんです。

でも、植え替えたばかりのタイミングで留守にしていたら、自分も置き場所が悪かったのかもしれないですが、見事に倒されて根っこが鉢から抜けてしまっていて……エバーフレッシュは根がとても繊細なので、そのまま枯れてしまいました。

室内には奥様がセレクトした猫アイテムが並ぶ

ー 実はうちもシンボルツリーにエバーフレッシュを選んで、倒されはしなかったのですが、猫ちゃんに登られて(笑)。鉢の場所を移動しました。あのそよそよと動く葉が気になるのですかね。

このやさん: どうなんでしょうね。エバーフレッシュを倒されてからは猫がぶつかったり登ったりしても簡単には倒れないよう、鉢を重くしたり、できるだけ床に直置きしないようにしたりと、置き方を工夫しています。あと、ペペロミアは手の届くところに置いてもなぜかほとんどいたずらしないですね。

愛用品と、これからの部屋づくり

ー 園芸用品でおすすめの愛用品やグッズはありますか?

このやさん: 一番重宝しているのは、ハサミですね。盆栽用の細い針金も切れるハサミなんですが、サイズ感が絶妙で、細い枝や奥まったところのメンテナンスにすごく入りやすいんです。長年愛用しています。あとはジョーロです。完全に見た目が可愛くて気に入っているんですが、大きなシンボルツリーに水やりするのにちょうどいい容量で重宝しています。

霧吹きはGARDENAを愛用

ー 道具選びにもこだわりと効率の良さを追求されているのが分かります。最後に、この部屋のことや仕事面で今後やってみたいことをお聞かせください。

このやさん: 家のことに関しては、インテリアとしても猫が遊べる場所としても、もっとアップデートしていきたいと思っています。猫が行けるスペースをさらに増やしてあげたいです。

このやさん: プライベートなことでは有難いことにInstagramなどで多くの方に見ていただいているので、自分と同じように「ペットと植物の暮らし」で悩んでいる方のお手伝いができたらいいなと考えています。安全面や育て方で迷っている人たちへ、役立つ情報や選択肢を提供できるような取り組みを具体的に形にしていきたいです。

ー 猫ちゃんと植物が幸せに共生しているこの空間そのものが、多くの方にとってヒントになると思います。素敵なお話を本当にありがとうございました。


AFTER INTERVIEW編集後記

「休みの日は、出かけるより猫と一緒にのんびりと過ごしている時間が好き」と話すこのやさん。「猫ファースト」を徹底しながら自分らしい空間を楽しむ姿がとても印象的です。猫ちゃんへのリスクを避けた植物選びから、DIYで作られたキャットウォークなど、どこを見ても猫ちゃんへの深い愛情と快適な暮らしへの工夫に満ちていました。試行錯誤を重ねて作られた空間には、大切な家族と植物が心地よく共生するためのヒントが詰まっており、取材を通して温かく豊かな時間を分けていただきました。


パーソナル植物診断

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